【開催レポート・カレッジ6月定例会】女性コミュニティ立ち上げの裏側〜新しいことを始めるときに大切なこと〜

2019年6月9日(日)、MYコンパスカレッジの6月定例会が開催されました。


日経BPより日経xwoman(クロスウーマン)開発長の内田久貴氏をゲストにお迎えし、「女性コミュニティ立ち上げの裏側」をテーマにたっぷりとお話をお伺いしました!


アンバサダーブログが話題の日経xwomanですが、実はそのアンバサダー構想は社内外で猛反対にあっていたのだとか。


四面楚歌の中を突き進む内田さんの仕事に対するひたむきな姿勢や、それを乗り越えてゼロからイチを作り出す行動力は、働くすべての人の参考になること間違いなし!


ぜひ最後までお読みくださいね。



ゲスト紹介

内田久貴

早稲田大学政治経済学部を卒業後、新卒で株式会社日経BPに入社。

専門誌「日経イベント」、PC誌「日経WinPC」「日経Click」「日経PC21」、流行誌「日経Trendy」などを経て、2018年4月より「日経xwoman」開発長。

2人の子どもは大学生と高校生。

1971年生まれ。48歳。東京都出身。



日経xwomanって、なに?

内田さんを語る上で外せないのが日経xwoman(クロスウーマン)!

ということで、まずは日経xwomanについて簡単にご紹介します。

日経xwomanは、20代から50代までの働く女性をフルカバーする日本初のデジタルプロジェクト。

>>https://woman.nikkei.com/


約420万人の会員がいる『日経DUAL』をはじめ、新しく2019年2月に創刊した『日経ARIA』『日経doors』の3つのメディアで構成。働く女性のニーズに寄り添った情報を発信しています。


そして、それら3つのメディアに掲載された記事や世の中の出来事について、世代を超えてフラットに語り合えるデジタルプラットフォームが「日経xwoman Terrace(テラス)」。

>>https://woman.nikkei.com/terrace/


Terraceでは、250名以上のアンバサダーがブログを更新しているほか、読者・アンバサダー・編集者を交えて情報交換できる「フォーラム」というオンライン会議室もあります。

フォーラムは誰でも閲覧でき、登録すれば書き込みもできます。(登録は無料です)


「日経xwoman Terrace」という名前は、カフェのテラス席のように風通しの良い空間で、自由に自分の考えを発言できる場をイメージして名付けられました。


これからの時代をリードするであろう今注目のデジタルプロジェクトが、日経xwomanです。


●羽生祥子編集長の熱いメッセージはこちらから!

>>https://woman.nikkei.com/atcl/info/about/



協力者ゼロから期待の星へ〜内田さんの大逆転ストーリー〜

日経xwoman Terraceの中でも人気なのがアンバサダーブログ。

>>https://woman.nikkei.com/terrace/blog/


アンバサダーは20~50代の働く女性で、その職業や年齢は多岐にわたっています。


250名以上のアンバサダーが一覧できるページは、まさにロールモデル大図鑑!

>>https://woman.nikkei.com/terrace/ambassador/


彼女たちがブログで発信する日経xwomanの記事の感想や、さまざまなテーマについての意見が大好評なんです。


でも実は、報酬なしでブログを書いてもらうアンバサダー構想を提案した当初、社内で賛同してくれる人はいなかったそうで…。


内田さんがどのように日経xwoman Terraceを創り上げたのか、知られざるストーリーを公開します!



◼️そもそもなぜアンバサダーなのか

日経xwoman Terraceのミッションのひとつは、情報の流れを変えること


今までのメディアは、発信者が一方的に発信して、受信者がそれを受け取る形でした。

情報は上から下に流れるだけ。発信者と受信者の間には超えられない壁があり、階層のようになっていたのです。


その壁を壊すこと、つまり情報の流れを縦から横へ変えるのが、日経xwoman Terraceのミッション。


流れを変える役目を担うのはアンバサダーです。


『日経ARIA』『日経DUAL』『日経doors』が発信する情報をアンバサダーが一度受け取り、ブログという形で発信することにより、情報はSNSを通じて横に広がっていきます


アンバサダー構想は日経xwoman Terraceの要。ミッション遂行のために、なくてはならない存在だったのです。

(内田さんとアンバサダーのみなさま)



◼️協力者はゼロだった

アンバサダー構想は早い段階でできていたものの、肝心のアンバサダーをどうやって集めるかが課題でした。


目標人数は300名。


20〜50代の働く女性にアンバサダーとしてブログ執筆を依頼しなければならないのですが、そんな女性は一体どこにいるんだ!?と。


さらに、アンバサダー構想に対して、社内外から否定的な意見が続出します。


「誰がこんなブログを書くんですか!」

「ライターさんに無料で書いてなんて頼めません!」

「ブログなんて読んだことありません」

「悪いことは言わないからやめておいた方がいい」


チームの仲間から知り合いの起業家まで、社内外のすべてから反対されてしまった内田さん。


協力者がゼロの状態で、300名のアンバサダーを集めなければならなくなってしまいました。



◼️自分で動くしかない

内田さんはもともとパソコン雑誌の編集者で、女性の人脈もノウハウもありませんでした。


そんな内田さんが最初に取り組んだのは、Facebookで友達になっている女性起業家に声をかけること。


フォロワーの多い女性起業家はアクティブにSNSを更新していて、しかもライティング能力が高い人が多いことに気づいた内田さんは、「彼女たちなら興味を持ってくれるのではないか?」と思い、ひたすら声をかけていきました。


次におこなったのはGoogle検索。

検索ワードは「女性起業家」です。


ニュースサイトなどに掲載された女性起業家をリサーチし、どんどん声をかけていきました。


日経WOMANや日経DUALなどに取り上げられたことのある女性にも、片っ端から声をかけました。


文字通りの孤軍奮闘。

声をかけ、ひとりひとりに会いに行き、アンバサダー構想を説明し続ける日々。たったひとりで地道な営業活動を続けたのです。



◼️協力者ゼロから期待の星へ

内田さんの熱意と地道な行動が実を結び、2018年8月にゼロからはじめたアンバサダー候補者集めは、2019年3月には240名に!


無報酬にも関わらず多くの方に賛同された理由を、内田さんは以下のように分析しています。


①幅広い女性の「働く女性を応援する」プロジェクトのコンセプトに共感

②「日経のアンバサダー」をセルフブランディングに生かせる

③書くことが好きで、アメブロやSNS以外のブログスペースに興味がある


さらに、約250名のアンバサダーが集まったことで、アンバサダーが登場する広告タイアップ記事の掲載という、当初予想もしなかった展開が訪れます。


今では、広告スタッフの間では「困ったら内田さんに!」と言われており、販売スタッフからもアンバサダーへの協力依頼がくるようになりました。


協力者ゼロから一転、いつのまにか内田さんは社内で期待の星になっていたのです。



新しいことがうまくいく!内田流3つの法則

日経xwomanを立ち上げる中で、内田さんが再確認した3つのこと。


それは、内田さんが仕事をする上でいつも大切にしてきたことであり、内田さんを数々の成功に導いてくれた法則でもあります。


ここではその3つの法則をすべて大公開!

本気で働くすべての人にお届けします!



◼️法則1:「できっこない」をやらなくちゃ

新しいことを始めるときは、必ずと言っていいほど否定的な意見が出てきます。


27年間の会社員生活で、新しいことを始めようとして批判されるという場面に何度も遭遇してきたという内田さん。


日経xwoman立ち上げだけでなく、過去の経験を思い返しても「聞く耳を持たないことが大事」と言います。


誰もやったことがないのだから、「できっこない」と言われるのは仕方のないこと。


それを受け流し、進み続けた先にしか、成功はないのです。



◼️法則2:社内に味方はひとりもいなくても大丈夫

また、新しいことを始めるときに社内の援軍は期待できません。


なぜなら会社という組織では、どうなるかわからない新しいことに人員を割くことはできないから。


そんなときは「社外に協力を求めた方が道が開けることが多い」と内田さんは言います。


社内の風向きを変えるために社外の力を借りる。

プロジェクトが進み始めると、だんだんと社内にも協力してくれる人が現れてきます。



◼️法則3:常にフットワークを軽く

頼まれごとに即時に反応する瞬発力。

どんな依頼でもまずは引き受けて全力で返す熱意と行動力。


プロジェクトを軌道に乗せるには、そんなフットワークの軽さがポイントです。


A案がNGだったら、B案、C案と代替案をスピーディーに出していき、すべてを前倒しで進め、流れを止めないことが大事。


提案→方向修正の繰り返しでプロジェクトは形になっていくのです。



◼️法則をモノにするための心構え

上記3つの法則を文字で読むのは簡単ですが、行動にうつして、しかもそれを継続するには大変なパワーが必要です。


マイノリティでいることはしんどいですし、長く同じ組織にいると知らず知らずのうちに周りに影響されてしまうことも多いでしょう。


なぜ異質なままでいられるのか。


内田さんはその理由を「恐怖心」だと語ります。


「僕には専門分野がない。なので、人と同じことをやっていたらスキルが高い人に勝てるわけがない。だから他の人が面倒くさがることを全力でやっていく。そこに勝機があるんです。


これまで27年間がむしゃらに走り続けて結果を掴み取ってきた内田さんの言葉には、絶対的な説得力と重みがありました。



世の中は魅力的な人で溢れている

MYコンパス社が日経xwomanのコミュニティ運営をお手伝いしているご縁で実現した、今回の定例会。


日経xwoman立ち上げのストーリーに惹き込まれ、内田さんのお人柄に魅了され、大きな勇気をいただいた2時間でした。


とくに内田さんの仕事観は見習いたいところばかりで、MYコンパスメンバーの中にはさっそく自らの仕事に取り入れている人も。


一緒にお仕事をする機会がなければ知ることもできなかったであろう内田さんの心意気に触れられたことは、本当に貴重な機会だったと思います。


自分が知らないだけで、世の中は魅力的な人で溢れている。

誰にでもそれぞれの魅力があり、それを生かすことで人生は輝いていく。


そう確信できた定例会でした。


日経xwomanアンバサダーにも魅力的な方がたくさんいらっしゃるんだと思うと、アンバサダーブログを読むのがますます楽しみです。


内田さん、本当にありがとうございました!


内田さんが魂を注いでいる日経xwoman、ぜひ一度のぞいてみてくださいね。

>>https://woman.nikkei.com/


(テキスト:八代宜子、編集:柳澤聖子


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【岩橋ひかりのブログ】

MYコンパスカレッジ6月定例会を開催しました!



【参加者のブログ】

aicha_manilaさん:マイコンパスカレッジ6月定例会「女性コミュニティ立ち上げの裏側」


水瀬まいさん:日経の女性向け新メディア立ち上げの裏側~MYコンパスカレッジ6月定例会~【イベントレポート】


mayukoさん:女性コミュニティ立ち上げの裏側をお聞きしました!


yumiさん:育休中にキャリアを見つめ直す学びの場!MYコンパスカレッジの6月定例会レポ

〜日経クロスウーマンテラス立ち上げの裏側〜

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(2019.7.1更新)

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